2023年9月30日(旧暦八月十六日) 小萩ちれ 元禄二年八月十七日(1689年9月30日)

色の浜本隆寺で一泊した芭蕉は、この日舟で敦賀に戻ったものと思われます。水島に上陸したかもしれません。

「小萩ちれますほの小貝小盃」の句碑が本隆寺に建っています。「等栽に筆をとらせて寺に残」された文にある句で、「波の間や」の初案だともいわれています。

この日からの芭蕉の日程は不明です。私の推測は、翌日敦賀を発つつもりでこの日は天谷邸に宿泊したのだと思います。ところが十八日は天候が悪く十九日に延期したのではと考えます。

曽良の旅日記には「十八日 雨降」とあり、長島と敦賀は離れているといってもわりと近い天候であったのではと思います。


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