2023年8月28日(旧暦七月十三日) 高岡 元禄二年七月十四日(1689年8月28日)
「高岡ニ申ノ上刻、着テ宿。翁、気色不勝(すぐれず)。暑極テ甚(はなはだし)。」曽良の旅日記です。
15時過ぎに到着した高岡は、藩第一の経済都市として加賀藩の台所と呼ばれ繁華な町でした。芭蕉は、高田から暑い日の続く旅で疲労困憊、今日行きたかった有磯海も間近に見ることができなかった落胆もあって、宿にへたり込んだのではないでしょうか。
私は鉄路のおかげで涼しい車中で回復して、高岡駅に着きました。高岡には城跡、藩政時代初期からの地元産業「高岡鋳物」発祥地の金屋町や土蔵造りの山町筋など古い、趣きのある町並みが残されています。
芭蕉は十四夜の月を高岡で見ましたが、今日は十三夜でした。
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