2023年8月16日(旧暦七月一日) 新潟、追込宿と浮身宿 元禄二年七月二日(1689年8月16日)

七月一日10時頃に村上を発った芭蕉は、乙村(現胎内市乙)で一泊。二日の今日、築地(現胎内市築地)から船で新潟に向かいました。

「昼時分ヨリ晴、アイ風出。新潟ヘ申ノ上刻、着。一宿ト云、追込宿之他不借。大工源七母、有情、借。甚持賞ス。」

一間に客を詰め込む安宿しかなかったところ、「大工源七母」に助けられ宿を得たうえ、たいへんもてなされました。

翌三日は、源七の勧めに従い、高い馬を借りずに歩いて弥彦に向かいます。

古町の船江大神宮境内に、安政四年に建てられた「浮身塚」と芭蕉句碑「海に降る雨や恋しきうき身宿」がありますが、現在ではこの句は存疑句とされています。

曽良の旅日記によると、芭蕉の新潟滞在中は晴れていたようです。

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