2023年7月14日(旧暦五月二十七日) 労ニ依テ無俳 元禄二年五月二十八日(1689年7月14日)

芭蕉一行は、天童まで馬で行き、午後2時くらいに大石田の最上川船役所近くの一栄宅に到着しました。ほぼ九里の道のりでした。山寺から天童まで馬を使ったとしても二里余りですから、かなりの健脚です。

しかし、さすがに「其夜、労ニ依テ無俳。休ス」と曽良旅日記にあります。

写真は、天童市の室町時代の「上荻野戸の板碑」、山寺から天童への古道に立っていたものです。案内板によりますと、右は立石寺の守護神、山寺21社内の一つ「悪王子宮(愛染明王)」と伝えられ、山寺院主が前を行く際には馬を下りお経を唱えてから通られたそうです。左は庚申塔として地元では古くから信仰されていたとのことです。

芭蕉一行もこの板碑の前では、実方の轍を踏むまいと下馬したに違いありません。

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