2023年6月7日(旧暦四月十九日) 朝霧降ル。元禄二年四月二十日(1689年6月7日)
「辰中剋、晴。下剋、湯本ヲ立。」
芭蕉と曽良は8時半くらいでしょうか、湯本を発ち芦野に向かいます。六里ほどの道のりです。私は、出発を那須町民バスの時刻に合わせて黒磯駅までショートカット。黒磯から大田原経由で芦野まで15㎞ほど。芭蕉一行より早く芦野宿に到着、昼食は芭蕉も食べたかもしれない創業380年という丁子屋のうな重。
「清水ながるゝの柳*は、蘆野の里にありて、田の畔(くろ)に残る。」
田一枚植て立去る柳かな
誰が植えて立去ったのか?については諸説あるようですが、誰であれこの句のポイントは、田面に映る「かげ」ではないかと思いました。
芭蕉はこの日、芦野の留まることなく関東と奥州の境である境の明神を経て、白河の関手前の籏宿まで脚を伸ばしました。三里ほどのゆるい登り道です。私は、当時はなかった芦野温泉に一宿、㏗9.8とかなりのアルカリ泉を体験しました。
*「道の辺に清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ」(西行)の歌と能「遊行柳」ゆかりの柳。
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