2023年6月5日(旧暦四月十七日) 卯剋、地震ス。元禄二年四月十八日(1689年6月5日)

334年前の今日、芭蕉は那須の高久で明けがた地震*に遭いましたが、7時過ぎに雨が止み、昼前に宿を発ち、15時頃には湯本温泉和泉屋五左衛門宿**に到着しました。四里ほどの距離で途中まで馬だったようで、道中天気は快晴でした。

曽良の旅日記に「十八日 卯剋、地震ス。辰ノ上剋、雨止。午ノ剋、高久角左衛門宿ヲ立。暫有テ快晴ス。馬壱疋、松子村迄送ル。」とあります。

*黒羽より芭蕉に先行して、おくのほそ道を辿り矢吹宿にいた私は、5月28日の日没後間もなく地震に遭いました。茨城県北部を震源としたもので震度4でしたが、やっぱりびっくりしました。

**この和泉屋は近年まで温泉旅館「和泉屋芭蕉荘」として残っていました。ただ、安政五年六月(1858年7月)に発生した山津波により湯本は大きな被害を受けましたので、場所は変わっています。

元の場所は、現在の共同浴場「滝の湯」の南隣り辺りに建っていたようです。

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