2023年6月18日(旧暦五月朔日) しのぶもぢ摺 元禄二年五月二日(1689年6月18日)
「二日 快晴。福島ヲ出ル。」と曽良の旅日記にあります。芭蕉一行は信夫山の麓を北西に進み、途中「右ノ方ヘ七、八丁行テ」阿武隈川を、岡部の渡しで越え、歌枕の「しのぶもぢ摺り石*」を尋ねます。曽良は36丁(一里)程と書いていますが、もう少しあります。
この後、月の輪の渡しで再び阿武隈川を渡って佐藤庄司の旧跡を訪ねています。
*曽良は「文字摺石」と理解していたようですが、現在の表記は「文知摺石」となっています。なお、岡部の渡し跡付近に「もじすり橋」、月の輪の渡しは、跡の碑とだいぶ場所は違いますが「月の輪大橋」が掛けられています。
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