2023年5月22日(旧暦四月三日) 浄法寺図書招カル 元禄二年四月四日(1689年5月22日)
「黒羽の館代浄坊寺何がしの方に音信る。思ひがけぬあるじの悦び云々」とおくのほそ道に記される、黒羽藩城代家老浄法寺桃雪邸を、今日、元禄二年四月四日(1689年5月22日)芭蕉は訪れます。桃雪は鹿子畑家の長子として生まれましたが、母の兄が当主の浄法寺の養子となり跡を継ぎます。そして、弟の翠桃が鹿子畑家を継いだわけです。実は、この兄弟の祖母月光院は徳川家康の孫でしたので、二人は家康の玄孫となります。
桃雪の私邸は、黒羽城三の丸にありました。現在修復された旧浄法寺邸が建っているところです。
一番手前が桃雪の墓碑です。向こうに見える歴代黒羽藩主大関家墓石群に向って立てられています。桃雪墓碑の左手に見える上部が落ちてしまっている宝形印搭は、祖母である月光院の供養塔です。これらの墓所は、黒羽城に隣接する大雄寺にあります。2023年5月22日、邸跡も墓所も訪れる人なくひっそりとありました。
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