2023年5月17日(旧暦三月二十八日) 辰上刻、宿を出る。元禄二年三月二十八日(1689年5月17日)

 「前夜ヨリ雨降ル。辰上刻止ニ依テ宿出。間モナク降ル。午の下刻止。此日栗橋ノ関所通ル。手形モ断モ入ラズ」と曽良は日記に書いていますが、2023年は晴天酷暑、33度でした。宿を8時半に出ましたから辰の下刻ということになります。それにしても今日は暑かったです。

芭蕉は昨年貞享五年三月二十八日は、吉野で桜を見た後、高野山辺りに居て、父母のしきりに恋し雉の声 と詠み、同行の万菊丸は 散る花に髻はづかし奥の院 の句を残しています。(このあと、 行く春に和歌の浦にて追いつきたり を詠みました。)昨年の三月二十八日は新暦の4月27日でしたから桜も散り残っていたのでしょう。元禄二年は雨模様だったのでそれほどでもなかったかもしれませんが、春の暮に今日のような天気だったなら芭蕉もさぞかしびっくりしたに違いありません。

くわの実が熟していましたよ。

芭蕉は、春日部より九里の間々田に泊まりましたが、私は七里歩いて古河泊まりです。

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